債務整理を主な業務として行う大手の事務所の多くは、“全国対応可”を謳っています。その場合、電話や郵送のみでのやり取りで、手続きを進めるところもあるようです。しかし、当事務所の考えとして、法的な手続きである債務整理を行う場合は、法律資格者である司法書士が直接話を伺い、聞きたいことは直接聞き、お互い納得したうえで安心して手続きに入っていくべきであると思っております。
借金の法的整理は、原則としてやり直しがききません。また、大抵の事案は、解決まで非常に長期にわたります。債務整理のそういった性質上、事務所を選ぶポイントの最後に、“ご自身の生活の近くの事務所”を挙げました。距離的な近さと精神的な近さ、両方が揃っている事務所が、ご依頼者にとって最良の事務所といえるでしょう。

当然のことながら、インターネットの情報やウェブサイトを見るだけでは、その事務所の良し悪しは判断出来ない場合もあります。やはり実際に面談してみて判断するしかないと思います。その際のポイントは、予約から親切に対応してくれるか、無料相談でしっかり話を聞いてくれるか、手続の概要についてメリットデメリットを含めきちんと説明してくれたか、契約前に見積もりを出し契約や報酬について明確に説明してくれたか、といった項目がよい事務所を見極めるポイントです。

そしてもう一つ、お互いの相性もあると思います。人と人との関係ですので、実際に話をしてみなければ信頼できるかどうかは分かりません。信頼できそうだ、ここに頼んでみよう、そう思えた事務所があなたにとって、よい事務所になると思います。

また、注意して頂きたいのは、事件処理を事務員に丸投げしている事務所です。

“相談に行ったら弁護士や司法書士は最後の5分ぐらいしか出て来ず、本人確認だけしてあとは事務員任せだった”

大手に行ったけれど納得できず、当事務所にお越しになった相談者の声です。こうした話は、たくさんのご相談を受けているとちょくちょく耳にします。先ほども書きましたが、債務整理はやり直しがききません。それにも関わらず、債務整理をなんの資格もない事務員がマニュアルに沿った流れ作業のような仕事を行っているところに頼むのは、非常に危険な行為です。

以上を踏まえ、依頼する際の事務所選びの参考にしていただけたらと思います。